個人的には何度か漕ぎに行っている瀬戸内海。
ご存知のように四国、九州と本州西部に囲まれた広大な内海は外洋のウネリや風を抑え
場所によっては4m近い干満差のため作り出される潮流が渦巻きます
そして700近くもの島が点在し伊豆の海岸線とは異色の景観とツーリングが楽しめます。
今回は広島県から愛媛県へと続くしまなみ海道を巡ってきました。
瀬戸内海でも比較的大きな島がひしめき合い運河のような瀬戸がまさに
海の道を作り出しています。
さて久しぶりの瀬戸内海のしまなみ海道。今回の出発は因島より
南下し来島海峡周辺をまわる工程を僕一人で勝手に盛り上がり
お客様の希望にかかわらず目標に燃え出発します。
瀬戸内海らしく鏡のような海に岩壁にいきなり大型のタンカーが係留され
気づかぬようにゆったりとした潮が動いています。
潮流は島や岬ではさまれた海峡で実力を発揮します。
たいていの水路は~瀬戸や~水道と名前が付き
今まで気づかないようなゆったりとした流れが川のように動き出します。
追い風の向かい潮の中南下し生口島のサンセットビーチに上陸
今日はここのキャンプ場に宿泊です。
☆11月20日 因島~生口島 15km
2日目今日も気持ちよく晴れ渡り秋の空が広がります。
途中参加のお客様が1名合流し本日は来島海峡をめざし
漕ぎ進みます!
生口島と大三島をつなぐ多々羅大橋。巨大建設物を仰ぎ見るのは
瀬戸内海でのツーリングの楽しみの一つだと思います。
また橋は読図の際のわかりやすいランドマークとなります
今回は以前甑島で使ったセイルをつけてみました。
ただ2日目の午前中までは追い風を利用できたのですが
後半は全く風に乗ることが出来ませんでした。おいていかれてるし・・・
来島海峡を望む大島の地蔵崎近辺。小潮の最強時よりも
いくらか早めに通過しましたが追い潮だったので抜けられたものの
川のように潮が流れ 油断すると来島本流へ引き込まれます。
そして2泊目は無人の浜にワイルドキャンプ。
この季節はやっぱりたき火が恋しくなります。
魚はさっぱりつれませんがたき火を囲んで楽しく夕食を取ります。
☆11月21日 生口島~大島 27km
ここ数年スマートフォンなどの携帯端末の進歩により無人の浜でも
ネットを利用して事前に情報を手に入れることが出来ます。
3日目に入り風呂と生ビールを欲しネットとグーグルアースを駆使し
本日は向かい風の向かい潮をあえてさかのぼり弓削島を目指します。
3日目に入ると皆様瀬戸内海の潮と読図に慣れてきて出発前の
事前のルート考察も自ら進んで行い熱いディスカッションが展開されます。
それでも中には全く地図には興味なくそれっぽく話を聞いている方ももちろんいらっしゃいます。
しまなみ海道の東海岸を潮も風も逆に北上しましたので
まったくおもろい事もなく。ただ風呂と生ビールをめざし漕ぎ進みます。
苦しい時はSURFACE恒例のしりとり大会を行いました。
無事弓削島に到着。へとへとでたどり着いた皆様に
一番重い僕のカヤックを丁重に運んで頂きます。
ありがとうございます。
☆11月22日 大島~弓削島 25km
昨晩は国民宿舎の温泉と親戚の家のようなお好み焼き屋さんで
広島のお好み焼きと生ビールを堪能しそのまま僕は撃沈
松林の素敵なロケーションで目覚めます。
本日最終日。もう向かい風と潮に逆らいたくないと
多数決で内海航路を選択。口には出しませんが皆さんやっぱり
昨日は楽しくなかったんですね。最後のツーリングに出発いたします。
弓削島から因島へ向かう水路へ入ると再び静かな瀬戸内の海が広がり
追い潮に流されながらのんびり漕ぎ戻っていきます。距離は少し伸びましたが
追い潮微風はやっぱり楽しいパドリングになります。
そして初日に通過した大型タンカーを帰路は右手に眺め
ツーリングもゴールが間近です。潮、風、迷路のような水路。
瀬戸内ツーリングを十二分に楽しませていただきました。
遠路はるばる皆様ご参加いただきありがとうございます。
さぁ次はどこへ出かけましょうか?
☆11月23日 弓削島~因島 22km
武田まさし
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